曖昧に使われる感じのこの電子音楽用語「アクースマティック」を、INA-GRMの初期から解説した本が登場！それはテープに固定された電子音楽作品を多チャンネルで「演奏する」ことで、ライブエレクトロニクスとは違う。著者は電子音楽の作曲家としてフランスでそれらを学び、INA-GRMにも深く関わっていた。かつふじたまこや石上加寿也ら同様の経歴を持つ関西の電子音楽作家コミュニティの中心人物で、「演奏」の装置全般を指すアクースモニウムの使い手として、日本での牽引役としても活動している。多チャンネルであるために実際の演奏を聴く機会は非常に少ないが、この本で背景を知って聴くならば興味も倍増するはず。川崎弘二のレーベルから。A5、84項。

かつふじ作品

石上作品

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