Beatriz FerreyraはINA-GRMがLPを出していた頃からそこで活動していたが、リリースはCD時代のMotusのシリーズになってから。なのでINA-GRMのLPを中心に探索する人の対象からは漏れている。最近コテコテ電子音楽系ではないレーベルから作品が出ていて、これもその一つ。最新作中心かと思ったら、表題作(side A tr.1)は1978年で、素材としての声は電子音と融合している。B面すべてを使う、末期のブルージュ電子音楽スタジオでの2007年の"L’autre Rive"(side B)は、80年代のBayleのような物質感と重厚さを併せ持つ秀作。単独リリースが少ない作家だけに未公開のネタは多い。
＜試聴＞ side A tr.1 / side A tr.2 / side B

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