日本各地でフィールドレコーディングを行う作家柳沢の、日本在住の英国人が手がけた最新盤！今回は北海道で、題名のMemuとは帯広の南にある大樹町（今は民間のロケット開発で有名）付近を意味し、そこに2021年と22年に滞在し録音したもの。この作家は、自然の環境音だけでなく、そこでの生活の営みや土地の記憶などを、音を通して「感得」させる。現地人の話も含まれる多少ウェットなアプローチの一方で、凍ったメム川に水中マイクを沈めたり(disc 2 tr.7)、大戦中に造られ放置されたトーチカ内部にエオリアンハープを据えたり(disc 2 tr.5)と、サウンドアート的な音響探索も見せるところがOMEGA推し。47ページのブックレット（日本語/英語）にCDがセットされた凝った体裁も魅力。MUST !!!
＜試聴＞ disc 1 tr.1 / disc 2 tr.5 / disc 2 tr.7

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