このSixth-Tone Harmoniumという特殊な楽器は、チェコの微分音作曲家として有名なAlois Habaの委嘱で作られ、音楽博物館で展示されていたらしい。その楽器のためのHabaの1928年の短い作品(disc1 tr.1)を軸に、現代の作曲家たちの作品と対比させたのがこのコンピの趣旨。Sab Rosaお得意の企画ものだが、楽器が指定されているので内容がバラバラにはならず、しかも現地の作家にも依頼したことはディレクターの見識だろう。Klaus Lang “Not One And Not Two”、Ian Mikyska “Not the same not different” (disc1 tr.4)、Milan Gustar ”36 Views on Edo” (江戸36景？)など、いかにもこの楽器の奇妙な音への関心を示す題名と微分音ドローン。Bernhard Lang ”Loops for Haba“ (disc2 tr.2)はオマージュにしては怪しいし、Phil Niblock (disc2 tr.3)はやはり44分というクラスター・ドローン地獄。
＜試聴＞ disc 1 tr.1 / disc 1 tr.4 / disc 2 tr.2 / disc 2 tr.3

型番	Sub Rosa
販売価格	3,900円(税込)
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