ベルリン在住の美術家で、スピーカーを内蔵したオブジェによるインスタレーションなど、ほとんどの作品で音を使い、しかも音自体がノイズ的なので直接的にコチラ向き。
この作家はテキストサウンド的な表現も多い。本作は2014年に大学で行われたもので、「音のごとき声と空間」というような意味。８枚のA5サイズのフォトカードとCDからなる。３つのテイクはすべて２人のパフォーマーによるリーディングで、写真のようにスペースに散らばったスピーカーから同時に流される。特にtr.1では中盤からノイズに侵食され、いかにも、な感じ。tr.3は生ま声でのヴォイスパフォーマンスで、空間で流されたかのような多重録音風となっている。白い空間に黒いコードが乱雑にのたうつ情景もこの作家らしさで、平和なインスタレーションに毒を持ち込んでいるかのよう。
＜試聴＞ tr.1 / tr.3

型番	Revolver Publishing
販売価格	2,700円(税込)
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