ド直球なフルクサス物だが、パフォーマンス的なアクションや意味不明なコンセプチュアルではない、音楽作品集と呼べる内容。なので現音のピアニストやチェロ奏者、アルディッティSQなどが参加し、ちゃんとした「演奏」になっている。作品はLa Monte Young、Dick Higgins、塩見允枝子、刀根康尚、ヨシワダらニューヨーク勢の他、Giuseppe Chiari、H. Christiansen、Philip Corner、Milan Knizakなどヨーロッパ勢。スーパースターばかりで本人の演奏でないのが惜しいが、知られざる作品が多数あって濃い内容。Knizakとの親交があり、Sub Rosaがテコ入れしてきたOpening Performance Orchestra (OPO)も参加（Stolen Symphonyがそれ）。今後も新たな解釈での演奏が記録されていくことだろう。Vol.1だから続編もあるのか？
＜試聴＞ Chiari / La Monte / Yoshi Wada / OPO

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